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『子象ババールの物語』 言葉の力! [♫ 現場より…]

先日の麻生フィルの練習で、初めて「子象ババールの物語」に語りが入りました。

この曲は「ピーターと狼」ほど音楽が具体的でなく、また物語の展開にも少々無理があるのは否めないこと。
台詞の雰囲気とそれに導かれる音楽の雰囲気とがどうもマッチしないところも多く、今までのオーケストラだけの練習ではいまひとつ「何かが見えない」もどかしさがありました。

しかし劇団民芸の若杉民さんの語りは素晴らしく、「さすが」の一言! 
“言葉の力”は大きいですね、ストーリーが見事にリアルに見えてきました。 これには私も少々びっくり。
我々演奏者のイマジネーションを、さらに増幅し柔軟にし明確にしてくれました。

本番が楽しみです。
2010/06/15 23:21 小田野宏之

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横浜楽友協会 第32回定期演奏会 “熱演” [♫ 現場より…]

昨年初めてやってみたプレ・トーク、好評だったため今年も再びトライしました。 開演30分前から15分間でしたが、思いのほかたくさんのお客様が熱心に聴いてくださって、びっくりしたと同時に嬉しかったです。

それにしても、今日のステージは暑かった!
神奈川県立音楽堂は、音響の良さは定評がありますが何せ建物が古く、エアコンシステムも少々難有りです。 客席の後方上部から冷気が出るので、ステージに合わせると客席が寒くなってしまうのです(毎回アンケートで指摘を受けています)。 今日はリードの途中から汗が吹き出てきて、シベリウスでは指揮台や譜面台、周りのステージ床に飛び散る自分の汗の量に指揮をしながら驚いていました。 終演後は汗で身体にへばりついた衣装を脱ぐのに苦労し、500mlのペットボトルの水を4本も飲んでしまいました。 この汗だくぶり、ここ数年で一番だったかも。

A. リード アルメニアンダンス Part I
これは35年以上前の曲ですが、おそらく今でも吹奏楽の世界では「定番」の地位を維持しているでしょう。 それだけ有名な曲なのですが、実は楽譜に書かれたテンポ表示について、ちょっと問題があるのです。 リード氏はメトロノーム表示を書いているのですが、いくつかの部分でその表示を守ると、世の中で演奏されているテンポよりだいぶ遅くなるのです。 メトロノーム表示が書かれてもそれは「絶対」ではないので、そういうことはよくあることなのですが、リード氏自身が指揮をした演奏(何種類か録音が残っています)でも、誤差の範囲を大きく超えて3~4割増しで速くなっています。 
演奏家の立場からすると、もし速い演奏が作曲家の望むものならば存命中に楽譜を改訂して欲しかったと思いますし、たとえ「よくある演奏」と雰囲気が違っても、書かれているテンポに近い演奏で作り上げる世界も「あり」かなと言えます。 今回は練習を重ねながらいろいろ試してみて、自分なりのバランスをとってみたつもりです。 演奏者の方々とはお互いに納得したつもりですが、聴いてくださった方々がどういう感想を持たれたか、アンケートを読むのが楽しみです。

P. スパーク  シンフォニエッタ No. 2
この曲は、リードの“アメリカン”とは違う“イングリッシュ”の香りを出したかったのです。 しかし練習中に「サンダーバードの雰囲気で」とか「オースティンの味付けで」などと言っても、大部分の奏者には通じなくて、通じる者同士で笑ってしまいました。

J. シベリウス 交響曲第2番 ニ長調 作品43
交響曲を吹奏楽で演奏する時に、弦楽器が得意とする表現を前にして管楽器の限界に悔しく思うケースや、オーケストラの演奏では気づかなかった響きが管楽器による演奏によって明らかになったり、弦楽器よりも管楽器の方が表現力がある部分に出会ったり… ということがよくあるのですが、今日のシベリウスではやはり、第3楽章の速く細かい音型は管楽器では「参った!」でした。 逆に第2楽章では弦楽器の表現に比べても遜色無い部分が多かったように思えます。 
しかしそれにしても、楽友協会のメンバーの方々の体力には脱帽です! 弦楽器パートを演奏する管楽器の「演奏に必要なエネルギー」は、特にこのシベリウスではかなり大きいのです。

アンコール曲: 佐藤直紀 『龍馬伝』オープニングテーマ
これは名演だったと思います(自画自賛ですみません)。 しかしあの「ダガダガダガダガ!」という終わり方に対して、どういうタイミングで拍手をしていいのかわからない、というのがよくわかりました。 「ダガダガダガダガ!」の後にしばらく続いた沈黙の数秒間が、指揮者としては結構辛かったです。
2010/06/06 23:55 小田野宏之


【参考】オーケストラ用の曲⇒吹奏楽 どうやって“変換”するの?
http://yps.at.webry.info/200906/article_1.html
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奏楽堂モーニングコンサート 「瑞々しい輝き」 [♫ 現場より…]

おかげさまでほぼ満員の聴衆の中、2人のソリストは本番でベストな演奏をしました。
もちろんまだまだ青いところも多いけれど、聴いてくださる一人一人のハートにしっかり届くオーラを発していました。
私自身も多いに刺激を受けました。
2010/05/13 23:23 小田野宏之

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