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茅ヶ崎交響楽団第 54回定期演奏会 [♫ 現場より…]

9月12日(日)に茅ヶ崎交響楽団第54回定期演奏会が終わりました。
いやぁ、あつかった! 演奏ももちろん熱いのですが、ステージの暑いこと暑いこと! 久しぶり(5年ぶり)の茅ヶ崎市民文化会館でしたが、もしかしたらエコで温度設定が上がっているのではと思うほどの暑さでした。
終演後楽屋で脱いだ衣装のまあ重かったこと!

プログラム前半のモーツァルト「フィガロの結婚」序曲と40番の交響曲は、 弦楽器のセッティングを対向配置(指揮者の右側に2ndヴァイオリンがくる) にしました。
茅ヶ崎交響楽団はあまり慣れていないようでしたが、1stヴァイ オリンと2ndヴァイオリンの対比、対話などの面では効果絶大である反面、アンサンブルのしにくさも演奏に出てしまったところもありました。
もっとも今回は諸般の事情で弦楽器を減らさずフル編成(チャイコフスキーと同じ!)で演奏したので、モーツァルトらしい緻密なアンサンブルを構築しきれないというのも理由のひとつだと思います。

それはそれとして、演奏は両曲ともそれぞれの性格がしっかりと表れた、チャ ーミングなものだったと思います。
練習を始めた頃は「モーツァルトの語法」 からかけ離れたフレーズや表現に苦しめられたものでしたが、本番ではホールの空気が自然な呼吸とともに心地よく揺れ動いていたと思います。

それにしても、チャイコフスキーの4番は猛暑の季節にやるものではありませんね(笑)。
灰色の雲がたれ込める(ちらちらと雪が舞っているかも)憂鬱を絵に描いた風景をイメージするには、茅ヶ崎の9月はあまりに夏過ぎました。
そんな中、第1楽章は結構良い味を出していたのでは? とても魅力的かつ演奏しにくいあのリズムも、一生懸命でなくさりげなく“のって”演奏できたのではな いでしょうか。 第2楽章の管のソロも好調、単に感傷的というだけでない独特の世界を表してくれました。 終楽章の猛烈なエネルギーの放出、実は本番での 「在庫切れ」を少々心配していたのですが、杞憂に終わりました。
言ってみれば終楽章の演奏はある意味スポーツのようなもので、心地良い汗(実際は大汗だったけれど)の後のアンコールのワルツ(眠りの森の美女)はそのせいかいつもより“のり”が軽快だったような気がしました。

20年ほど前にしばらくお付き合いが続いた茅ヶ崎交響楽団、今回は5年ぶりの客演でした。 昔からの懐かしい方々もまだまだ多いなか、新しい若い顔ぶれもずいぶん増えていて、世代交代もしっかりと進んでいるようで安心しました。
未来を見つめる市民オケとして、茅ヶ崎交響楽団のさらなるステップアップを祈らざるをえません。

PS. 指揮者の足の悩みについてはTwitter(管理人注:左サイドバー)を参照のこと…
2010/09/13 22:53 小田野宏之

http://hiroyukiodano-tayori.blog.so-net.ne.jp/2010-08-16
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